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    ロゴガイドラインの目的と必要性[ ブランディング開発論/手法 ]

    ブランドの顔でもあるブランドロゴをデザインする際に、ロゴガイドラインも同時に必要だということをご存知でしょうか?知らない方はロゴが完成した時点で満足していませんか?もしかすれば「ロゴガイドライン」という言葉を初めて耳にした方もいらっしゃるかも知れません。もし、まだブランドロゴをデザインする前なら、遅くはありません。ロゴガイドラインは、単にロゴマークのことだけでなく、企業や商品のブランディングを考える上で、なくてはならないものなのです。ロゴガイドラインとは、その名の通り「ロゴマークのガイドライン」を表すもので、ブランドガイドラインと呼ぶこともあります。ブランドロゴに大切なのは「標準化」です。ブランドロゴを使用するのが一人なら、標準化はさほど難しくはないでしょう。しかし、たくさんの人がブランドロゴを扱うなら、決まり事を作っておく必要があります。その決まり事をまとめたものこそが「ロゴガイドライン」なのです。

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    ロゴガイドラインの目的とは

    ブランドロゴのカラーや最小サイズ、使用時の組み合わせや使用可能ロゴ、アイソレーションエリアなどが細かく指定されているもの。有名企業をはじめ、ブランディングに力を入れている企業のほとんどが、何らかのロゴガイドラインを有しています。ちなみに、ブランドロゴやその他のデザインに統一感を持たせることで、社会全体に企業のイメージを発信とする企業政策のことをCI(コーポレートアイデンティティ)と言います。その中で、ブランドロゴを含めた、全体のデザイン体系を統一し、ブランディングを図る動きをVI(ビジュアルアイデンティティ)と言います。つまり、VIはCIの中でもデザインに関する部分を表し、さらにロゴガイドラインは、VIの中でも、ブランドロゴの使用に関する部分の取り決めをロゴガイドラインと言います。

    ロゴガイドラインに必要な開発項目

    guideline-sample

    下記では、弊社のロゴガイドラインを例にご説明させていただきます。

    • ブランドロゴの種類
    • ブランドカラー
    • 最小使用サイズ
    • アイソレーションエリア
    • カラー適応
    • 表示色と背景色の関係
    • イメージ背景に対する表示
    • 使用禁止例

    ① ブランドロゴ

    guideline-brandlogo

    ブランドロゴは、コミュニケーションにおいて最も重要な視覚的要素です。これらのブランドロゴを正しく使用していくことでブランドのイメージを正確に伝えることができます。ブランドロゴを表示する場合は、再現用データを使用し、正確に表示することが原則です。

    【 ブランドロゴの必要性と意味 】

    ブランドロゴは、単なるデザインだけではなくブランドの顔であり世界観を決定づける重要ものです。ロゴのレギュレーションを設定し一貫性を保つことで、ブランドのメッセージ、考え方、ビジュアルなどブランド全体の表現が統一され正しくコミュニケーションを図ることができます。

    ② ブランドカラー

    guideline-brandcolor

    ブランドカラーは視覚的統一性を図る上で重要な役割を果たします。ブランドの独自性を際立たせるために設定されている色がブランドカラーです。ブランドは、視覚的に統一されることで認知度を高めます。常に規定の色を正確に表示することが重要です。

    【 プロセス・特色・RGBカラー設定 】

    表示される媒体によって表示されるブランドカラーの色味は変わります。CMYKカラー(プロセス)で表示される場合、RGBカラーで表示される場合、PANTONEカラー(特色)で表示される場合や、モノクロで表示される場合を考えて、いくつかのパターンを設定する必要があります。ブラウン管や液晶画面を通して表示されるものはRGBカラーで設定し(WEBやPPTなど)、印刷物を通して表示されるものはCMYKカラー/PANTONEカラーで設定し、新聞や雑誌などモノクロ印刷される場合はモノクロカラーの色設定をあらかじめ用意する必要があります。

    ③ 最小使用サイズ

    guideline-logosize

    ブランドロゴを表示する場合においての再現可能な最小サイズです。印刷物における最小使用サイズです。これ以下のサイズでは使用できません。印刷物以外の場合は、条件が異なるため特別に定めていませんが、個々の適用物に応じた再生可能な限界を、それぞれの最小使用サイズとします。

    【 ロゴを最適に表示させるためのサイズ規定 】

    印刷物などでブランドロゴを使用し表示する場合、最小サイズ以下のサイズ表示をすると、細部がつぶれ、再現性や美しさを欠く恐れがあるので、必ず最小使用サイズを守ってください。最小使用サイズを守っていても対象物の条件等によっては臨機応変な対応が必要です。

    ④ アイソレーションエリア

    guideline-isolation-area

    ブランドロゴが他の表示要素に紛れたり、印象を損なわないために設けたエリアです。アイソレーションエリアとは、ブランド要素を常に正しく認識できるように、周囲に一定の余白を確保し、そのスペース内に他の図形等の要素が入らないように規定したものです。アイソレーションエリアに個性の強い図形や文字等を配置してしまうとブランドロゴの独自性や象徴性、機能性が弱められ、結果として望ましいイメージを伝達することができません。アイソレーションエリアの範囲外であってもブランドロゴの近辺には、個性の強い図形や文字等を配置することはできる限り避けてください。

    【 ロゴ周辺の余白を設けた保護エリア 】

    アイソレーションエリアとは、ロゴ周りに使う“余白”のことです。表示する際にはロゴ周辺に一定のアイソレーション(保護エリア)を設け、アイソレーションエリア内には他のデザイン要素や文字などをのせることができないルールになっています。ロゴのサイズを1とすると、0.5の大きさを最低限のアイソレーションゾーンとして指定されている事が多いです。アイソレーションをつくることで、ロゴ表示に独立性を持たせることが重要です。

    ⑤ カラー適応

    guideline-brandcolor-1

    ブランドロゴのカラー表示には、ガイドラインで示されたような基準が設けられています。ブランドロゴの表示はブランドカラーであるのが基本です。そして、さらにモノクロ表示とソリッド表示が設定されています。ブランドカラー以外の色については、媒体の特性上、幅広い表現効果を期待する場合、もしくは印刷時のさまざまな制約、および制作コストの制限からブランドカラーの使用が不可能な場合に使用できます。

    【 ブランドロゴ表示の種類 】

    ブランドロゴ自体はブラックまたはホワイトでの表示に限られます。しかし、カラーの背景や画像、イラストにロゴをのせることは可能です。複雑な背景にブランドロゴを入れる場合、ロゴ全体がはっきりと読めるように常に留意してください。

    ⑥ 表示色と背景色の関係

    guideline-brandcolor-2

    背景色に対し、ブランドロゴをどのように表示するべきかを示しています。ブランドロゴを表示する際は、コントラストの得られない表示を避け、チャートを参考にして常に明瞭に表示してください。表示色と背景色の関係は、紙質やインク濃度の違いなどによって異なりますので、チャートの%は目安としてください。

    【 背景色とブランドロゴの視認性 】

    カラーやモノクロの背景において彩度や明度の違う条件でブランドロゴを表示しないといけない場合があります。表示される媒体によって対応できるカラーパターンを設定しておくと、ブランドイメージを壊すことなく幅広い対応ができ便利です。ロゴ全体がはっきりと読めるように、最低限の使用ルールを決めておきましょう。

    ⑦ イメージ背景に対する表示

    guideline-buckground

    イメージ背景に対するブランドロゴの見え方を示しています。展開にあたっては下記を参考に、背景に対してブランドロゴがきちんと認識できることを確認し、適切な表示を行ってください。

    【 背景の条件による視認性の確保 】

    カラーの写真やイラストなど、複雑な背景の上にロゴを掲載しないといけない場合があります。掲載される媒体によって対応できるカラーパターンを設定しておくと、ブランドイメージを壊すことなく幅広い対応ができて便利です。ロゴ全体がはっきりと読めるように、最低限の使用ルールを決めておきましょう。

    ⑧ 使用禁止例

    guideline-brandlogo-ng

    ブランド ロゴを正しく表示するための使用禁止例を示しています。形状を変えたり、クリアスペースを守らず表示を おこなうこと によって、chibico のブランドイメージが低下するばかりでなく、 顧客や社会に対するコミュニケーションのロスが生じてしまい ます。このようなことがないようブランドロゴを正しい形で 使用してください。

    【 ブランドロゴを正しく表示するための禁止例 】

    ブランドロゴは、レギュレーションに添った設定で使用されることで、はじめて本来の機能を発揮しブランドのイメージを正しく伝えることができます。ブランドロゴはブランドのイメージを象徴する、いわば顔のようなものなので、扱いには十分な注意が必要です。誤った使用を避けてもらうためにも、使用禁止例をレギュレーションとして記載しておく必要があります。

    ロゴガイドラインの展開事例

    ロゴガイドラインを掲げている企業のほとんどは、ブランディングがしっかりしており、ロゴマークを見てひと目で「あのブランドだ」と認識できるところが多いです。逆に言えば、ロゴガイドラインを敷き、ロゴマークを大切にしているからこそ、人々に認知されているといえるのかもしれません。企業やブランドの中には、ロゴガイドラインを公開しているところもあります。ここでは、その一部をご紹介させていただきます。

    ① LINEロゴガイドライン事例

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    (画像引用元:LINEロゴ利用ガイドライン

    日本国内だけで5,000万人以上のユーザーを抱えるLINE。大人から子どもまで、幅広い年代に利用されているこのメッセージアプリのロゴマークは、社名が入ったとてもわかりやすいデザインです。LINEでは「LINEロゴ利用ガイドライン」として、ロゴマーク使用の際の注意や権利などについてまとめています。

    ② YouTubeロゴガイドライン事例

    youtube-logo-guideline
    (画像引用元:YouTube ロゴの使用

    動画サイト最大手のYouTubeでも、ロゴガイドラインが定められています。YouTubeのロゴガイドライン上では、間違った使用例なども挙げられています。改変されてしまうと、どうしても企業のイメージが変わってしまうので、使用時の改変については、しっかり記しておく必要があります。

    ③ PIXTAロゴガイドライン事例

    pixta-logo-guideline
    (画像引用元:PIXTAロゴの使用

    PIXTAは、インターネット上で写真・イラスト・動画等のデジタル素材の仕入から販売までを行うオンラインマーケットプレイス。こちらのロゴガイドラインは、サービス名、ロゴタイプ等の使用ルールがメインに構成されています。ロゴ使用ルールに定める範囲内で、ロゴガイドラインを遵守する場合に限り、別途当社から許諾を得ることなく、PIXTAロゴを無償で使用することができるのが特徴です。

    ④ 慶應義塾ロゴガイドライン事例

    keio-guideline
    (画像引用元:慶應義塾ロゴの使用

    慶應義塾の3つのシンボルには「ペンマーク」「エンブレム」「三色旗」の3種類があります。2005年6月には慶應義塾の視覚表現=VI(ビジュアルアイデンティティ)も整備されており、また、2015年8月、日本国内にとどまらず、グローバルに慶應義塾のブランド価値をさらに高めていくため、ガイドラインを一部改定されています。

    まとめ

    ロゴガイドラインの詳しい内容や項目、公開している企業の事例等をご紹介しましたが、いずれもロゴマークを企業のシンボルとして、大切に使用していることがわかります。このようにロゴマークはブランディングの一環として、とても大切なのです。ロゴガイドラインをきちんと作成し、ロゴマークを正しく、そして広く認知してもらうことが重要なのです。

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