20 | 12月 | 2015 | ブランディングデザインの会社チビコのサイトです

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    [ ブランディング開発論/手法 ]

    ブランディングにおける「選択と集中」とは?

    日鉄住金、「イーブス」「アソコ」などを運営する遊心クリエイションを清算。 来年1月末をめどに全店の営業を停止し、清算手続きに着手する。清算結了は来年9月をめどとしている。(繊研新聞より一部引用)

    現在の店舗数はレディス・メンズの「イーブス」34店、レディスの「グランデベーネ」7店、
    低価格雑貨業態の「アソコ」4店の合計45店である。

    主力業態のイーブスは、グローバルSPA(製造小売業)をはじめとする競合激化や不良在庫が膨らんだこと、
    不採算店舗を数多く抱えたことで不振が続いていた。一時期大きな話題を呼んだアソコも、店舗ごとの収益性にばらつきがあり、効率性の悪さもあって、 収益面では厳しい状況だった。

    アパレル業界では「イーブス」ブランドの方が注目度が高かったが、世間的には「ASOKO」ブランドの方が注目されていた。

    遊心の主要業態は「イーブス」で、「ASOKO」はアクセントの育成業態に過ぎない。
    しかし世間は主客反対の認識を持っていたのではないでしょうか?

    【 イーブス/アパレルブランド 】

    ユニクロも含めた低価格グローバルSPAブランドに対抗した低価格SPAブランド。
    センスもデザイン性も良くブランドイメージは確立していた。しかし、今一つ存在感がなかったように感じる。
    この価格帯を買う層は、イーブスが出店していた郊外型ショッピングセンターに来る層に対して、
    響かなかったのではないでしょうか。

    【 ASOKO/雑貨ブランド 】

    ハイセンスでデザイン性も高くブランドの認知度も高く話題性も豊富だった。
    しかし、ビジネス構造的に雑貨の型数は多いにも関わらず単価は安い。
    となると、大量生産による製造費引き下げしか利益率を確保できない。
    そうするとたった4店舗分の生産ロットでは採算性の改善はほとんど見込めない計算になる。
    雑貨は単価が低い分、製造ロット数は大きくなり4店舗分では雑貨の経済ロットには達しなかったのでしょう。
    4店舗体制から増やせないという状況で事業としては破綻したと考えられる。

    卸売り業務の廃止で直営店一本槍という経営方針の変更も会社清算を結果的に早めたのではないかとも思える。
    「選択と集中」は一昔前に流行った言葉だが、もしその博打に外れた場合、他に逃げ道がないことを意味する。

    「液晶を選択し集中した」シャープもそれと同じことなのでしょう。